虫歯は作らない事がBestですが、完璧なケアにもかかわらず、運悪く虫歯が出来てしまった時の治療法についてお話します。
麻酔は電動注射器とカートリッジ式を用い、注射針に特に細い33Gと言うサイズのものを用いています。(普通の歯科用は30G:これより2サイズ細い)。
刺入時に感じる痛みは最小限になる様心がけています。
キシリトールを長期間摂取するとプラーク中のミュータンス菌数が減少してくる?.....。
これは少し難しい話になりますが、実はこういう作用機序があるのです。
キシリトールは菌体内に取り込まれるときキシリトール5-リン酸に変換されます、これが細菌に対して静菌的効果があり さらにその後、キシリトール5-リン酸は菌体内で加水分解されキシリトールは菌体外へ放出されてしまうが、この過程で細菌は全くエネルギーを獲得できずエネルギーを浪費してしまうのみ。その結果、菌の活性が失われ次第にプラーク中のミュータンス菌数が減少していく事になる、という事です。
また他の効果として唾液分泌が促進され、唾液によるエナメル質成熟作用や歯の石灰化作用が促進されます。再石灰化は糖アルコール分子中の水酸基が唾液やプラーク中のカルシウムと複合体を形成し、可溶性カルシウム量を増加させるので、無機成分を失ったエナメル質(cariesで穴の開きかけた表面)の再石灰化(再形成)が促されるためなのです。
今現在、日本でも多くのキシリトール製品がありますが、フィンランドほど基準は厳しくないものの厚生労働省許可・特定保健用食品と表示されたキシリトール製品なら歯にとって安全といえると思います。


俗に言う「かぶせる」事を指します。前歯の場合は歯とほぼ同じ色調の材料で人目に付く前面をデコレーションした「前装鋳造冠」で被せます。保険の場合は硬質レジン、保険外の自費の場合はポーセレン(陶材)で前装します。保険の場合は色調に自然感が出しにくく また吸水性の関係で変質しやすいので長持ちは期待できません。自費の場合は前述のポーセレン前装冠(メタルボンド)やオールセラミック冠(キャスタブルセラミック:商品名クリセラ)などのバリエーションがあります。臼歯部も同じです、臼歯の場合は時代の変化で審美性の点から少なくはなりましたが馴染みの良いGOLD冠もあります。保険の場合は否応無くパラジウム(金12%含有)で作りますので、色調は銀色になります 。

審美性は気になるけど、今までは虫歯の修復には適合性の関係から金属が使われてきました。適合性が悪いと修復物と歯の隙間から汚れが侵入し2次カリエス(治した所の虫歯)を引き起こしやすく、またプラーク付着から付近の歯もカリエスになりやすい状態を作ってしまいます。このリン酸カルシウムによるオールセラミック修復材『OPC』は天然歯と組織構造、物理的性質が良く類似した生体親和性の高い材料で、適合性が良く、耐久性に優れ、硬さや重さも天然歯に似ています。金属アレルギーの心配も無く、色調の再現も微調整が出来る事から、最近患者さんから要望の多い治療法です。




OPCというのは、歯の型を取り模型を作り、金属で作る代わりに、ガラスで鋳造し、その後電気炉の中で係留し、分子配列をセラミック化させたものです。 衝撃に対する硬さは歯の2倍程度、磨り減りは歯と同じぐらいの硬度です(噛みあう相手だけ磨り減っていくという事がない) くっ付ける材料も金属の場合は歯科用セメントを用いますが、これは歯科用の接着剤で歯と一体化してくっ付けます。半透明なので一体化することで歯の色を透過して色が良く合うので修復部分が解りにくいです。当医院での症例数は大凡500を越えますが、割れたり外れたりと言う比率は1%未満だと思います。その場合はこちらで責任をもちます。
欠損した歯を補うには固定性のブリッジという方法があります。欠損した両側の歯と共に被せる事で補う方法です(1本欠損の場合はその両側と共に3本分の連結冠)。欠損部の負担は当然両側の歯に掛かる事になり保険では部位や欠損数、支台歯数など細かい制約があり、保険対象外となる場合もあります。写真はメタルボンドブリッジ。
\84,000-×本数分
保険の場合前歯はメタルボンドではなく硬質レジン前装のブリッジになり、臼歯部(奥歯)の場合はパラジウム冠によるブリッジになります。




チタンという金属の特徴は、生体親和性が高く金属アレルギーが出にくい事と 重さが金の約1/4、熱伝導率が貴金属の1/20程度から総義歯、部分義歯に適した材料です。異物感が少なく、温感に優れ、臭いがつきにくく、壊れにくい強さを有しています。総義歯ばかりでなく残っている歯に磁石を用いて装着するタイプの義歯や、残存している歯にばねをかけたり、ばねの代わりにジョイントする器具を用いたアタッチメントと組み合わせて義歯を作る事も可能です。

根管治療が終わった後の歯は失活歯ですから木に例えると「枯れ木」の様な状態です。歯から水分が抜け、石灰化が進むと硬く、欠け易くなりますが、これ以上に根管治療の際、歯の天井部分を穴を開け抜いてしまっている為に余計破折を起こしやすいですが、被せる前にこの欠損部分を補い歯の頭部分の形を整える事を支台築造といいます。(左の図ではグレーの部分)
Core(支台)は保険診療では通常チタンのスクリューと築造用レジンで行います場合によっては、型を取って模型上で製作したキャストコア(パラジウム金属製)をセメントでつけます。

天然歯より著しく硬いコア材料を用いると、応力が集中した際に歯根を破折する場合がありますが自費診療には天然歯と同様の弾力係数を持つグラスファイバー製ポストを用いる事で破折の可能性は低くなります。


歯周病(歯槽膿漏)というのは、年齢を重ねれば誰でもなる と思われがちですが、違います。確かに正しくケアされていても加齢的変化で歯肉は徐々に退縮し、その結果 歯と歯 歯肉間で作るの3角形の隙間(鼓形空隙)は大きくなり、また接触も緩くなりがちですが、歯の植立している歯槽骨に病的な退縮が起きてなければ、動揺がなく 固いものでも食べる事が可能です。若いうちは新陳代謝も活発で、病気に対する抵抗力も旺盛ですが、手入れを怠れば、虫歯だけでなく歯周病にも罹りますし、歯肉からの出血や膿、ひどい口臭も当然ながら発生します。
毎日、毎食後正しくブラッシングを継続的に行う事で健全な口腔内状態は維持できます。
次Pageに簡単に図で示しましたが、自分に合ったハブラシの選び方、正しいブラッシングの仕方をマスターする為にはやはりプロフェッショナルによる指導が必要です。日本歯科医師会がスローガンとして掲る 「8020」80歳で20本の歯を残そう (永久歯は28本)も あながち無理な目標ではありません。ブッラシングと歯間清掃が基本です。


歯ブラシは右図のような持ち方ではなく、鉛筆を持つようにする方が手首の自由が利き、ブラッシング圧は少ないので歯や歯肉に負担がかからない。


プラークの貯まりやすい歯と歯肉の境目に45度ぐらいに当て小さく振動させるように、1本づつ丁寧に。また、歯ブラシの先の部分を歯と歯の間に通して磨く。


大きなストロークは歯と歯の間や、境目を歯ブラシの毛が飛び越えてしまい表面だけしか磨けない。
歯ブラシは自分の親指の幅ぐらいの大きさが適当で、毎食後10~15分を推奨します。正しくブラッシングが行われている歯ブラシは、ほぼ10日~14日ぐらいで毛先が開き新しいものと交換になります。
滅菌にはオゾン水と超音波洗浄器を用い随時よく洗った後、薬品を用いた高圧滅菌しています。
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塩素は残留することにより殺菌効果が持続し、細胞膜を通過して核酸を攻撃する死滅法のため、耐性菌ができやすくなります。オゾンは細胞全体を破壊するので、耐性菌はできにくくなります。
| 種類 | 濃度(ppm) | 水温(℃) | 時間(秒) | 死滅率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 病原性大腸菌O-157 | 1 | 21 | 5 | 100 |
| 病原菌大腸菌O-26 | 1 | 21 | 5 | 100 |
| 一般大腸菌群 | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| サルモネラ | 0.7 | 21 | 5 | 99.9 |
| 黄色ブドウ球菌 | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| トキソプラズマ | 0.7 | 21 | 15 | 99.9 |
| 腸炎ビブリオ | 0.7 | 21 | 15 | 99.9 |
| エキノコックス | 0.7 | 21 | 5 | 99,9 |
| 緑膿菌 | 1.01 | 21 | 5 | 100 |
| クロストリジュウム・パーフリジェンス | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| インフルエンザ | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| ノロウィルス | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| 鶏脳脊髄炎ウィルス | 0.96 | 21 | 5 | 100 |
| 犬伝染性肝炎ウィルス | 1.2 | 21 | 5 | 100 |
| 犬パルボウィルスX | 0.96 | 21 | 5 | 100 |